ホテルドアノブの「起こさないで」はラスベガスでは起されます!

  当ページのリンクには広告が含まれています。

遅くまで遊んだ翌日の朝は、ホテルでゆっくり過ごしたいということはないでしょうか。

そんな時には部屋外のドアノブに「Don’t Disturb」と書いている札を掛けておきます。

Disturbの意味は「邪魔をする」ですので、Don’tをつけると「邪魔をしないでください」つまり間接的に「睡眠の邪魔をしないで」や「部屋に入らないで下さい」という意味になりますから当然部屋に入ってくることはない…はずでした、ほんの数ヶ月までは。

昨年、ラスベガスで起こった銃乱射事件後アメリカでは「Don’t Disturb」のサインを廃止して新しいサインと入れ替えるホテルが増えてきています。

ドアノブのサインが入れ替わる原因

Embed from Getty Images

ラスベガスで起きた銃乱射事件

2017年10月にラスベガスのホテルの部屋から野外コンサート会場に向けて発砲して多数の死傷者が出てしまう悲しい事件が起こりました。
犯人はそのホテルに連泊している間ドアの外ノブにDon’t Disturbをかけたままにして、ハウスキーピンクを不要として従業員などに気づかれないようにしながら、複数の銃を客室内に持ち込み犯行の準備をしていたとされています。

その数日間のあいだに犯人以外にスタッフが部屋に入っていたとしたら、悲劇は防げたかもしれないということからサインの変更に至ったといわれています。

その他の事件

バリーズのホテル従業員が性的暴行を受けた時にも部屋の外にはDon’t Disturbのサインがかけられていました。

トロピカーナホテルの宿泊客が違法メタンフェタミン研究を部屋でおこない、火災が発生し助けに入ったホテル従業員は入院しなければならないほどの大怪我を負うことに。

このときも部屋の外にはDon’t Disturbのサインがかけられていたのです。

全ては宿泊客の安全のため?

表向きはお客様のためということになっていますが、何かあったときにホテル側の安全対策について責任を負わせられないようにという説もあります。

乱射事件でも、被害者側はホテルに対して訴えを起こしています。

事件を起した犯人を宿泊させていたホテル側の責任、ホテルは何の安全対策もしていなかったと。

訴訟の国アメリカではこういう対策も必要とされるのですね。

「起さないで」「部屋に入らないで」の代わりのサイン

ホテルによっては「Privacy Please」や「Sweet Dreams」などの表現がありますが、意味は全て同じで部屋に入って欲しくないという意味です。

Room Occupied/ルーム オキュピッド

「使用中」「部屋に人がいます」という意味になり米フロリダ州オーランドにある米ウォルト・ディズニー系列ホテルの客室ではすでに入れ替えられており、札をドアにかけていたとしてもメンテナンスや安全確認などの目的でスタッフを入室させる権限を保持しています。

オーランドではその他のホテルも現在検討中。

Relaxation in Progress/リラクゼーション イン プログレス

「くつろいでます」、「リラックス中」とかの意味になりラスベガスではこのタグを使用しているホテルも多いです。

このタグもディズニー系ホテル同様に入室させる権限を保持しています。

「Do Not Disturb」との違いは?

「Room Occupied」や「Relaxation in Progress」の札が24時間以上表示されたままの場合にはスタッフが警備員を呼んで部屋のチェックを義務付けています。

ホテルによれば12時間以上の表示でも部屋にスタッフと警備員が来て確認を行い、部屋の電話を使用して問題の有無を報告します。

スタッフと警備員は、サインがドアにあっても部屋に入ることができますが、最初にノックして身分証明をしなければ部屋に入ることができません。

確認に来られてしまった時は身分証明の確認は忘れずに行ってください。

I.D.please(アイディ プリーズ)」と言って提示をしてもらうようにしましょう。

宿泊客のプライバシーは?

宿泊客のプライバシー侵害という反発の意見もあがっています。

宿泊客の監視を強化する目的で取られた意図的な措置だという意見まで出ているとのこと。

どのホテルも、ラスベガスの事件に関係した措置だとは言いませんが、変更が行われた時期から考えても多数の死傷者を出した米史上最悪のラスベガス銃乱射事件が原因であることは否めません。

まとめ

この記事はリアルタイムにラスベガスにいるKさんに捧げます。 笑

昨夜のフライトとチェックインの長蛇の列に疲れ切ったKさんは、時差ボケもプラスされて倒れるように眠ってしまったのでしょう。

部屋にホテルスタッフと警備員の方々に生存確認されるまで爆睡だった様子。

てっきりハウスキーパーさんが掃除に来たと思い「掃除はいりません」って言ったら「違う!違う!」って。

日本時間の朝9時に爆笑させていただきました。

Kさん、ありがとう!ステキなキャラです♪

コメントは受け付けていません。