全米初!ロサンゼルス地下鉄に保安検査用のボディスキャナー導入!
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2018年8月14日にアメリカ合衆国運輸保安庁(TSA:Transportation Security Administration )はロサンゼルス郡都市圏交通局(L.A.Metro)と提携して利用客の身体をチェックする保安検査用のボディスキャナーを全米で初めてロサンゼルスの地下鉄に導入すると発表しました。
このシステムは、英国のThruvision社が製造したもので「Thruvision TAC-TS4」と呼ばれるポータブル形の装置は、地下構内のあらゆる場所に配置できて素早く目立たないように個人をスクリーニングするソフトウェアが装備されています。
空港だけでなく地下鉄にも安心して乗ることができるように開発された、日本の新幹線にも将来導入されそうな最新テクノロジーのご紹介です。
TSAとL.A.Metroとは
TSAってなに?
アメリカ合衆国運輸保安庁(TSA:Transportation Security Administration )
2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロに際して編成された政府機関です。
航空保安にかかわる保安検査業務はすべてTSAが行います。
保安検査場で靴とコートを脱がされてボディスキャナーに誘導し、威圧的に検査を実施されている方々はこのTSAの職員です。
アメリカへ旅行するときに預ける荷物も、TSAロック付(TSAが認可・容認した鍵)でなければ荷物確認時に鍵を壊されてしまいます。
また、荷物検査のために破壊されてしまってもスーツケースを弁償してくれることなどありません。
この厳しいチェックのおかげで私達は安全な旅ができているということですね。
確かにTSAのインスタグラムをみると、ありえないものが没収されていますから厳しくもなります。
興味のある方はこちらで検索すると見られます。
⇒ Instagram:tsa
L.A.Metro?
ロサンゼルス郡都市圏交通局(L.A.Metro)
カリフォルニア州ロサンゼルス郡の交通計画を策定している大規模な公共交通機関です。
ロサンゼルスにはMetro電車とMetroバスの2種類があり、基本料金やチケットも共通していて車を持たない旅行者には大変便利で重宝されています。
早朝や深夜ではなく、普通の時間帯に乗れば怖い思いをすることはほぼなく、治安もそれほど悪くはなくなっています。
保安検査用のボディスキャナー
出典:L.A.Metro
空港のボディスキャナーとの違いは?
空港のボディスキャナーや検査の方法とは全く異なります。
警備もTSA職員ではなく、警察とTSAとは違う機関が行います。
乗客が立ち止まって検査を受ける必要がない
9メートル程度離れた距離から銃器や爆発物などの不審物を調べることができるので、装置の前に行って一人ひとり検査を受ける必要は全くありません。
人体から放出された自然な熱波を表示するように調整されていて、武器などを服の内側に隠し持っていたり、危険な物体をカラダに巻きつけているなどしていた場合、その部分が黒く見えたり、違う色が重なって見えたりするのだそうです。
1時間に2千人以上を迅速かつ邪魔にならないようにチェックできるというのがスゴイです。
装置の側には警察官とK9(アメリカの警察犬)も配置。
装置から放射線が放出されない
放射線により健康上の害を心配することも、全身像が表示されてプライバシー侵害をされることもありません。
「大規模な事故を引き起こす可能性のある武器を特に探している」
いつから?
スキャナー1台の料金はおよそ100,000ドル、日本円で約1千100万円。
この装置をいくつ購入したのかは公表されていませんが、三脚つきの小型タイプも購入済。
時期については今後数ヵ月後に展開するとのことで詳しくは発表されていません。
まとめ
このスキャンは任意ですが拒否した場合、地下鉄に乗ることはできません。
ただ、ほとんどの人は、スキャンされていることに気がつかないらしいです。
地下鉄といえばニューヨークのイメージですが、ロサンゼルスからスタートするのですね。
ダウンタウンとウエスサイドをつなげたり、サンタモニカまで直通計画もあるから?
そこそこ利用数が多いロサンゼルスで試してから、ニューヨークで導入するほうが混乱もなくスムーズだからかもしれませんね。