可愛くても触っちゃダメ!アメリカではリスは「害獣」らしい

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”リス”という言葉を聞いて、木の実を食べているあの愛らしい姿やディズニーのキャラクター「チップ&デール」を思い浮かべませんか?

食べ物をたっぷりと頬袋に収納した時のリスの表情は、なんとも言えない愛らしさがあります。

旅行中にリスを見かけたらつい興奮してしまい近くに行って写真を撮ったり、触ったりしたくなるでしょう。

しかし!

かわいいからといってヘタに近よってはダメなのです。

日本では可愛らしくて人気のリスはアメリカでは害獣扱いされています!

何で??

あんなに愛くるしいリスが害獣??

今回はアメリカのリス事情について書いてみました。

リスによる被害

 

アメリカのリスは、19世紀初頭に人工的に公園に放たれて増殖したのだそうです。

元々人間が放し飼いにしたことが原因なのに…

餌やって可愛がっていたのに…

屋根裏に住みついたり、庭を掘り起こしたり、鳥の餌を奪ったりするようになってくると嫌われ者になってしまいました。

リスによる被害としては

・建物の配線やケーブルをかじる

・家庭菜園や農作物を食い荒らし花壇を荒らす

・ゴミをあさる

・車のボンネットに巣を作る

・咬み付くなど攻撃をする

噛まれると狂犬病や感染症の恐れもあるといわれています。

ロサンゼルスでよく見かけるリス

よくみかけるのは「トウブハイイロリス」です。

体毛は腹面が白い以外は、全体に灰色か茶色や黄色を帯びた灰色で、尾はふさふさとしていて、体長と同じくらい長いです。

日本でも飼育されている動物園があります。

トウブハイイロリスは頭から先に木を下りることができる数少ない哺乳類の1種で、後ろ足の爪で樹皮を掴みながら足の角度を変えて素早く移動します。

 

採食するのは地上の場合が多く、冬季などに備えて土中に食物を貯蔵するはあっても冬眠はせずに寒い日以外は1年中外で活動します。

野生での寿命はだいたい12年ぐらいですが、飼育下では20年程も生きると言われていて、リスの仲間ではかなり寿命が長いのです。

 

木から下りてきて近くまで来たかと思うと瞬時に木に登り、上からじぃ~とこちらを観察しているようなしぐさをします。

私が今まで遭遇したリスはどちらかといえば人懐こい可愛いリス達でしたが、現地の人たちから「絶対に近づくなっ!」とキツク言われていたので適度な距離から写真を撮る程度にしていました。

カメラを向けるとちゃんとカメラ目線でキメ顔してくれてとっても可愛いのです。

 

可愛いからといってしつこくかまったりすると攻撃されるかもしれませんから注意してください。

リスはイライラするとふさふさの尾を激しく動かします。

そして、ゆっくりと尾を旗のように動かす時は「近くに敵がいる」という合図をほかのリスに送っている可能性が高いそうです。

旅行中にリスと遭遇したら

現在アメリカには、「リスに餌を与えたら罰金」などと書かれた看板も多数あります。

アメリカ旅行中に出会ってしまったら

・近寄らない

・食べ物を与えない

・触らない

 

アメリカのリスは人が結構近寄ってもあまり警戒をしません。

たとえリスから寄って来ても素手では触らないほうが良いといわれています。

 

リスも一生懸命生きているだけなのに害獣扱いされ、人間の身勝手さを感じますね。

でも数日間の旅行者が無責任に餌をやる行為は良いことだとは思えませんので、たとえ遭遇しても絶対に食べ物を与えないでください

 

あの愛らしい表情やしぐさに負けてはダメです!

我慢しましょう!

野生に生きる動物と人間の間には、ある程度の距離は必要なのです。

まとめ

ロサンゼルスでも沢山のリスが街中にいます。

つぶらな瞳にフワフワのシッポ、ちょこまかと動きまわる姿や小さな手で食べ物を口に運び、頬袋一杯にして頬張る姿は、とても可愛く癒されます。

人間の身勝手によって増えたリス達には何の罪も無いのに…

気の毒な話です。

一説によると、リスがこれ以上増殖増えないように「リスを触ると病気になる」という噂をわざと広めたとか。

実際にはアメリカで最近のリスによる狂犬病の報告例は見られないし、その他の感染症も報告例がないらしいです。

しかし、

2015年にカリフォルニア州で凶暴リスに人間が襲われる事件が発生し、同じ一匹のリスによって合計8人の人間が被害に遭ったというのは本当の事。

やはり、安易に近づいたり触れるのはやめたほうがよさそうです。

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