イースターはキリストの復活を祝福する宗教的な行事なのに

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ハロウィンの次は、イースターまで?

クリスマスとハロウィンが日本で定着した事に味をしめたのかここに来て、有名企業が次々参入するなど、盛り上げムードが広がり商機につなげようと必死です。

キリスト教圏の国ではクリスマスよりも大事なイベントですので、本来の意味を理解しないまま、宗教的なイベントで盛り上がることに抵抗を感じるのは私だけではないかもしれません。

盛り上がるのは悪い事ではないのですが、その前に復活祭の意味を理解して間違った認識で祝わないようにという思いをこめて、イースターについてまとめてみました。

イースターって一体何?

イエス・キリストは弟子ユダの裏切りにあい、十字架にかけられ「三日後に復活する」との予言を遺して亡くなります

三日後、キリストは予言通り復活。

イースターはキリスト教の復活祭のこと。

十字架にかけられたキリストが3日後に復活したことを祝福するイベントで,これはたくさんの奇跡を起こしたキリストの、最大の奇跡といわれてます。

キリスト教ではイエス・キリストが生まれた日であるクリスマスよりも重要視されているのです

イースターの日

春分の日から最初の満月のある、次の日曜日がイースターです。

毎年日にちが異なりますが、だいたい3月22日から4月25日の間となっています。

2018年は3月21日が春分の日ですので、21日以降の満月は、3月31日(土)

その直後の日曜日がイースターの日としたら…

2018年は4月1日です!

満月と日曜日が重なる場合は、次の日曜日がイースターの日になります。

※この計算方法は西方教会での決め方であり、正教では異なります。

イースターエッグ

命を生み出す卵は生命の始まりを意味し、ちょうどひよこが卵の殻を破って出てくる姿に、キリストも死という殻を破ってよみがえられた姿が重ねられて

卵 = 復活

イースターには「卵」が使われるようになったと言われています。

 

イースターには卵料理を食べ、卵をカラフルにペイントした「イースターエッグ」を飾ったりします。

実はもともとは、キリストの死を想い、卵に キリストの血を表す赤色を塗ることから始まり、キリストの血によって世界が救われるという意味が込められています。

他にもこんな意味もあります。

赤・・・幸福・情熱・太陽
青・・・空と健康
白・・・清浄と誕生

白は白紙に戻す(再スタート)ということで復活の色だそうです。

イースターエッグに描かれる絵柄にも意味が込められています。

星・・・キリスト、厄除け、成長、富
太陽・・・生命、情熱、成長、富
木・・・子孫繁栄
麦の穂・・・豊穣
蛇・・・厄除け、永続性
魚・・・キリスト教のシンボル
カエル・・・恵み、女性、若さ、美しさ
波・・・富、永遠

元来は染めたり塗ったりしたゆで卵を使いますが、最近ではイースターエッグに見立てた、卵型のチョコレートや、卵型のプラスチック容器にジェリービーンズなどのキャンディを詰めたプラスチックの卵で代用するようになってきたとか、中にはお菓子の代わりにお金を入れたり、プレゼントを入れたりもするそうです。

イースターバニー

イースターにウサギが登場するのは、16世紀と意外と最近です。

英語圏やドイツではイースターエッグは、イースターバニーが運んでくる(または産む)ものとされていますが、フランスやイタリアでは教会の鐘が運んでくるものとされています。

古代から多産のうさぎは繁栄と豊作の象徴でした。

またうさぎは春の「再生」のシンボルであるため、キリストの復活と関連づけられイースターの象徴として登場するようになったんです。

まとめ

「かわいい」に弱い日本人には「うさぎ」や「パステルカラーの卵」が魅力的に見えるのでしょうね。

うさぎの耳をつけたり、テーマパークで遊んだりしたいでしょうね…

気持ちはわかります。

楽しむことはとても素晴らしいことだとはもちろん思いますが、由来も知らないでキリスト教が大切にしている宗教イベントを商戦に利用するよりイースターという言葉を使わずに、違う名前のイベントとして新たに考えるとか何かできないものなのでしょうか…

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